一日が終わり、家に帰る雷慈とエレナ。何気ない日常風景だが、エレナはあることに気が付いた。
「雷慈最近不幸な目に合わなくなってきたよね。」

何気ない一言だが、雷慈はそれが何を意味してるのか気づいていた。そう、エレナが来たのは雷慈の不幸体質を変える事。
つまり、本来の目的を達成したのでエレナとの別れが近いということだった。

それから数日後の日曜日。エレナとマリナは家族に礼を言うと雷慈にこう言った。
「私達はパラレルワールドに帰るけどまた会いたくなったらいつでも来て。私も会いたくなったらいつでも行くから。」
二人はそう言い残すと鏡の中に入っていった。

雷慈にとってエレナのいない生活は何かが足りないような喪失感があった。しかしエレナと出会ったことで不幸な目に遭うことが大きく減ったので雷慈は内心エレナに感謝していた。

その後、互いの世界を行き来したりして双方の交流は成長後も続いた。成長した雷慈はサラリーマンとして平穏な日常を過ごし、エレナとマリナは交代でパラレルワールドの世界を見ていた。
そして有事の際にはパラレルヒーローズとして活動を続けたのだった。

終わり

進む

戻る

TOP